2016/05/23

すこし前に、僕たちが耕している畑の中で一番山に近い畑に里芋を植え付けました。ある日、いつものように畑の様子を見に行くと、畝に所々荒らされたような形跡が...。そうです、イノシシ。今でも近くの猟師さんにイノシシ肉をもらったりしますが、昔に比べればだいぶイノシシの話を聞かなくなりました。だから、普通に生活していたらいるんだかいないんだかよく分からない。でも、こうしてたまに出てきてくれると、この場所でイノシシも、狐とか狸とかイタチとかその他色々、みーんな一緒に暮らしてるよねと改めて思うことができるのです。イノシシに里芋掘り返されたらもちろん里芋はできない訳ですが、それでも人間本位になりがちな日々の生活を省みて、謙虚さを取り戻すことができる貴重な出来事だと思うわけです。まー、僕はイノシシがそこにいるって事だけでなんか楽しいなーって思っちゃうんですけどね。ちなみに、うちにはイノシシの親分がいまして、キクチエミ猪突猛進イノシシ年でございます。









子供たちに残したいことのほとんどは、ここにあったような気がします。気の合う人たちと地元の季節の食材でおいしい時間を過ごすこと。子供たちが巣立つ日まで、いや巣立ってからも続けていたい月に1度のごはん会。今日はその記念すべき最初の回でした。

2016/05/16



「きくち農園」の初収穫は赤ミズナでした。来週あたりからいよいよ販売できそうです。小さく喜びを感じながら。


やろうと思えばいくらでも仕事はある、野菜の苗たちも早く早く!と叫んでいる。でも心も体も消耗してきてちょっとしたケンカが増えてきたので、小雨の午前に雨だから!と無理やり時間を作って休む。畑をはなれて車の中で晴耕雨読(マンガ)。追われていないと、時間がたくさんあった。驚きだった。

2016/05/12

菌活動中。コロコロでふわふわ。(手作りぼかし肥料の小つぶです)

2016/05/06



今年も無事に苗が育って田植えが始まりました。毎年毎年おばあちゃんに「なんだい、まだ寝てんのかい?」と怒られて始まる田植えの朝。私たちのゴールデンウィークの恒例です。

2016/05/02


先月から「きくち農園」のホームページ作りに取り組んでいます。オランダに暮らす、友人でありデザイナーのMasaとスカイプでミーティングしながら進めています。作り始めるまではホームページを作るということを簡単に考えすぎていました。私たちが農園を通してやりたいこと、表現したいことを誰の目から見てもわかるように可視化するという作業ですから、まずはその私たちの核になるものを拾い集めて磨いてさらに言葉にしなければいけません。いかに自分たちが漠然といつかこんな風になったらいいねぇとのん気にしていたことか…Masaのおかげで「あ、実際にやる時が来ているんだ」とようやく気がついたわけです。そんな作業の中で未来のことを考えることも多く、今はまだ小さい私たちの子供たちの子供たちの子供たち、のさらに子供たちを想像していたりして、その子たちとも一緒においしいご飯がたべたい!と思うのですが、さすがに2世代先くらいまでかな。自分が死んだ後の会えないであろうずっと先の子孫のこともすごく愛しくて、ずっと見ていたいなぁと思うのですが怖いでしょうね。その頃の両郷はどんな風景になっているんだろう。見たい。そこに美しい風景が残っているために今できることはなんだろう。このあたりにいらっしゃるであろうご先祖さまの気持ちが少しわかるようなわからないような。おばあちゃんが大ちゃんを見守る背中にいろんな愛が重なって見えた午後でした。