2013/04/29







まさのスタジオに仕事のお手伝いに行ってきました。どんな所かな〜とワクワクしながら路面電車に乗ってデンハーグ郊外へ。辿り着いたのは郊外の落ち着いた住宅街にあるレンガ造りの建物で、中に入ってみると学校の教室くらいの部屋が連なる3階建ての建物が小さな中庭を囲うように作られていて、少し大きな作品の展示スペースもあったり。なんとなく大学の研究室みたいな雰囲気でした。手伝ったのはまさが知り合いから借りてきた手動の活版印刷機に使う文字を大きさと種類でより分ける作業。これは1人でやるとなかなか先が長い作業です。より分けるのは細長い金属にアルファベットが掘ってあるやつで、日本の古道具屋なんかでもたまに見かけます。大人4人と子供1人でコーヒーブレイクもいれながら、3〜4時間の作業。なんか久々に集中して細かい作業をしたので、適度な疲労感が心地よかったです。何はともあれ、少しはお手伝いができて良かった!! 大介

2013/04/26






デンハーグはオランダ第3の都市。司法・行政の要所があったり女王様の住まいがあったりで重要な都市なんですが、街は都会だけど小さめにまとまっていてとても住みやすそうな所です。すごく新鮮だったのは、デンハーグのメインの駅の目前に鹿公園があって、そこからずーっと森が続いている事。立派な木が沢山あって、砂利を敷いた遊歩道があって、ベンチがあって。適度に整備されながら適度に自然な状態を保っている感じの、とても親しみやすい場所でした。那須でいうなら、平成の森みたいな感じかな。やまに聞いたら、同じような森がデンハーグには幾つもあるらしいです。都市が発展していけばそこに人が集中し、生活の場が必要になり、沢山の人の生活の場を確保するために森が切り開かれる。今まで先進国では当たり前に、またはどうしようもなく行われてきたそんな事が、ここでは当たり前ではなかったんですね。オランダは埋立地ですから、土地は元々そんなに沢山は無いはず。でも人が生きるためには本当に必要なものは何かを昔からしっかり考えていて、その考えをしっかりと守ってきているのかなーと感じました。オランダには学ぶべき部分が沢山ありそうです。 大介


オランダ名物「ハーリングブローチェ」。生のニシンを塩漬けにしたものを、コッペパンみたいなパンに挟んで、タマネギを振りかけて頂きます。生魚に飢えているので2人共ペロリと頂きましたが、食べながら「ちょっとパンを焼いたらいいよね〜」とか「ニシンも少し炙ったら美味しいかもね〜」などなど。個人的にはもっと美味しく出来そうなポイントが幾つかありました。店先ではパンに挟まず生のニシンだけをパクっといっている人も結構いて、その方が刺身感覚で良いかもしれないなー。刺身をファストフード的に食べるオランダ、海の街ですねー。 大介



海から戻って食品スーパーでお買い物。オランダのスーパーも楽しそうだ!あしたまたゆっくり来ようとひそかに思いながら、やまがスモークサバを買っているのを追っかけました。今日のご飯はなんだろう??つわり中のやまがマスクをしながら作ってくれたのはサバの燻製とルッコラのパスタ!レモンが効いていておいしい。やまのごはんは本当においしい。なんかおいしい。やまにごはんのチカラをいつも教えてもらいます。恵美


揚げ物大好き菊池くんの大好物がここにもいっぱい、まずいなぁまずいなぁと心配していたらやっぱり全部に手を出す菊池くんです。その表情には迷いがありません。ところでフライドポテトの食べ方が国ごとに違っているのですが、オランダではピーナツの甘いソースとマヨネーズという組み合わせがポピュラーみたいです。私はイギリスのお酢と塩の組み合わせが好きです。来週退位されるオランダの女王様とそのロイヤルファミリー御用達、という小さくてロックなポテト屋さんもありました。女王様と町の人たちの距離がなんだか近くてすてきだなと思いました。恵美





昨夜のNDT公演の興奮は朝になっても続いていました。心に残ったままのあの美しい世界が、自分の中の世界をひとまわり広げてくれています。そんなすてきな朝、やまとマサが海へつれて行ってくれました。海まではトラムに乗ってすぐで、頑張れば自転車でも行けます。北海です。ここでは子どもから大人まで誰に叱られることもなく思うままに海と空と砂を楽しんでいます。うわー、そうなっちゃいましたか、という子どもがいっぱいで笑わせてもらいました。そういえば子どもの幸福度は2年連続でオランダが世界一なのだそうです。日本とオランダではいろんな点で子育てのアイデアが違うようで、やまとマサに聞く子育て話はおもしろいです。勉強になります。恵美

2013/04/25



オランダ2日目の夜、小山田家の友人ダンサーの招待で観に行ったNDT(ネザーランドダンスシアター)の本拠地公演。NDTはダンスの世界では知らない人はいないくらい有名なダンス集団らしいです。ダンスについては全くの素人の2人ですが、NDTのダンスが始まるや否やあっという間に引き込まれてしまいました。鍛え抜かれた筋肉の躍動感や、小指の先まで神経の行きとどいた繊細で美しい動き。本当に目が離せない時間でした。そんな中、公演が進むにつれて感じた事があります。それは、人間はそれぞれの身体自体がもうすでに個性的であること。そして、同じ動きをしようとしても全く同じになることは絶対に無く、どんなに同じ動きをしようとしても、それぞれの個性が溢れ出てしまうという事。つまり、呼吸して歩いて眠るだけでも、みんなとっても個性的なんですね。 だから人間はおもしろい。あと、公演後の本場スタンディングオベーションも何か良かったです。ブラボー!! 大介
味噌作りの帰り道にマサの今日のお仕事の現場が近くにあったのでみんなで寄って帰りました。この日はあるバンドのCDのジャケットを手仕事で仕上げているところでした。印刷してカットしてマサが作ったスタンプで仕上げる一曲に一枚のカード。一年くらい前からプロジェクトが始まって、ようやく形になったという瞬間でした。その場の空気も、手作業の光景も、とってもいい感じでした。金曜日にはこのニカドというバンドのCDリリースパーティーにも呼んでいただいたので楽しみです。まさの職業もアーティストです。恵美







2013/04/24





オランダで迎えた最初の日はまず味噌作り!まさかオランダで味噌を仕込むとは思いませんでした。やまのお友達のユリさんのお家にデンハーグ在住のみなさんが集まっての会。「パリのアトリエ」とかそういう本に出てきそうなすてきなお家です。集まったみなさんの職業はアーティスト。日本にいるとアーティストやってます、という人にはなかなか出会わないので最初は一体なにをする人なんだろう??とハテナだったのですが、今もハテナ。いろんなことをやっているのです。「海でいろいろやってます」とか「木でいろいろつくります」とか「りんごとヘビのお気に入りの絵があるの」とかそれぞれのお話がすごく面白いのです。やまの美味しいごぼうパスタを久々に頂いて、うみと遊んで、みなさんと出会って、味噌も無事仕上がって、楽しい時間でした。みんな全然違ってみんな本当にすてきでキラキラした刺激をたくさんもらった気がします。恵美


少しブログが遅れてますが19日の朝バスでパリを出発して、その日の夕方にオランダのデンハーグに着いています。デンハーグには恵美さんの東京時代の師匠の「やま」とやまの旦那さんの「まさ」、2人の子供の「うみ」が住んでいて、3人に会えることを僕達2人は(特に恵美さんは渇望してましたが…)とても楽しみにしていました。駅まで迎えにきてくれた小山田家と2年半ぶりの再会を果たし、その後楽しい日々を過ごさせていただいてます。今までの「旅」とは少し違う、その土地に「住む」という感覚を少しだけ味合わせてもらってる感じです。「楽しい旅」というよりは「幸せな毎日」がしっくりくるような。小山田家もそうだけど、その周りの人々も興味深く面白そうな人達ばかりで、ジワジワジワと刺激をもらってます。 なんだか「ありがとー」と叫びたい。そんなここ数日の楽しい出来事を少しずつアップしていきますねー。 まずは着いた日の夜ご飯、玄米と豆腐・白菜・鳥肉のスープ。やまの作ってくれるご飯は、本当に美味しくて幸せなご飯です。旅の疲れが吹っ飛んで、なんかすごーくホッとしました。 大介






ゆきちゃんと会ったあとはパリを最後に一周歩いてフランス最終日となりました。ローズベーカリーで久々にやさしいごはんを頂いたり、ルーブル美術館の公園で昼寝したり、最後はカフェドフロールでおしまい。夜はパリ郊外のゲストハウスで自炊して明日からのオランダ滞在に向けて眠りました。明日からは小山田家に10日間滞在予定です。恵美

だいちゃん大興奮のユーロトンネルを抜けて無事にパリに戻ってきまして、ゆきちゃんとの再会を果たしました。お互いに慌ただしくてあまり長い時間は一緒にいられなかったけど、一緒に働いていた頃はまだ二十歳前後だったゆきちゃんが「だいぶ強くなりました!」と断言していたのは頼もしかったなぁ。もともとそうだったけど、自分のスタイルをさらにがっしりと掴みつつあるゆきちゃんに感服です。これからの将来、ゆきちゃんのお菓子をどこでどんな形でいただけるかとっても楽しみ。あいかわらずの恥ずかしがり屋さんで、今回はじめて会った大ちゃんのことをがんばって大ちゃんと呼ぶ感じがゆきちゃんだなぁと思ってたよ。次はニッポンでコーヒーのもうね、次はあったかい日がいいね。恵美

2013/04/22



フランスとイギリスの間にはドーバー海峡という海があるので、互いの国に行くには海を渡らねばならないわけです。ユーロスターで行くか、バスで行くか。貧乏旅行の我々はもちろん安いバスにしなければならない訳で、パリ→ロンドンの往路は夜行バスで夜中にフェリーにバスごと乗ってイギリスに渡りました。イギリスに数日滞在し、さあパリに戻ろうかとまた夜行バスに乗り込んでドーバー海峡を目指しました。ウトウトしながらバスに数時間揺られドーバー海峡辺りに着いてみると、辺りの様子がどうも来た時と違う。よくよく見回してみると線路がある…線路?ハテナマークの2人をよそに、バスはグイグイ線路に向かって行き、線路に停まっていた全面銀色のデッカイ貨物列車に大型バスごと乗り込んだ!!中はライトピカピカの宇宙船状態(乗ったことないけどー)!!妙に興奮しながら、そのままドーバー海峡をくぐりぬけた(?)訳でございます。復路のバスを調べている時に、ちょっと疑問だったんですよ。僕達の乗ったバスの1便前のバスが出発は1時間位早いのに、到着が僕等のバスより30分くらい遅い…何でだろうな〜と。疑問も見事解消され、スッキリサッパリ、パリに戻ってまいりました。  大介


photograph from london.

photograph from london.